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議事録
平成19年7月10日 都市整備委員会

◯小沢委員 それでは、私からは、環状二号線の築地−晴海間の整備について何点かお伺いをいたします。
 今回の都計審の報告では、築地−晴海間の環状二号線を、これまで地下構造で計画していたものを地上化に変更することが盛り込まれております。しかしながら、ソウルの清渓川チョンゲチョンや東京の外郭環状線の大深度化、また日本橋川上の首都高速道路の撤去や地下化の動きなどを見ても、地下で計画されていた道路を地上化するのは時代に逆行しているのではないか、このように考えております。
 東京都は、なぜ地上化するのか。地下化に比べ、地上化のメリットははるかに小さいと考えますが、東京都の見解をお伺いいたします。

◯升都市基盤部長 環状第二号線のように、都市の中の一般的な街路の構造につきましては、高速道路などの自動車専用道路とは異なりまして、沿道利用や歩行者の利用などの観点、さらには避難路としての防災機能、市街地を形成させるための機能などの観点などを勘案して決めるものでございます。
 環状二号線の晴海−築地間でございますが、築地市場の豊洲移転の決定に伴いまして地上化が可能となりました。築地市場跡地における土地利用の増進、築地、勝どき、晴海地区間の連携強化、勝どき地区における避難ルートの拡充など防災性の向上などの観点から、既定計画の地下式から平面、高架構造に、道路構造を変更することとしたものでございます。

◯小沢委員 今のご答弁で、土地利用の増進ですとか、防災性の向上、こういったメリットがあるというふうにお答えいただきましたけれども、今答弁にはありませんでしたけれども、一般的には事業費を軽減するために地上化にしたと思われているのではないでしょうか。そこで、確認をさせていただきますが、地上化への変更によって、この区間の環状二号線の整備費は既定計画で幾ら、そして今回変更した計画案ではどのようになるのでしょうか、お伺いいたします。

◯升都市基盤部長 この区間の環状二号線の整備費でございますが、既定計画では約一千九百億円、今回の変更案でございますが、の計画で約一千三百億円と試算しているところでございます。

◯小沢委員 そうしますと、事業費が約六百億円削減されるということは非常に結構なことなんですけれども、そもそも環状二号の地上化は、開発試算の二分の一を担う臨海会計の負担軽減のものであって、事業費の削減のために環境対策をなおざりにしたのではないか、このような意識も強く感じられます。
 また、環状二号の整備スケジュールについて、東京都は平成二十七年の供用開始を予定しておりますけれども、豊洲市場の開場に合わせて平成二十四年には暫定供用を開始したい、このように説明をされております。一方で、豊洲市場の予定は、土壌汚染の問題でそのスケジュールが約一年半ほどおくれるのではないか、このようにいわれておるところです。
 豊洲市場の整備とこの暫定供用との整備スケジュール、この基本的な考え方についてお伺いをいたします。

◯升都市基盤部長 環状二号線の整備につきましては、地元及び関係機関の理解と協力を得て、早期に事業着手いたしまして、豊洲新市場の開場に合わせた暫定整備を行うこととしているところでございます。

◯小沢委員 そうしますと、新市場の開設に合わせた暫定供用とのことですけれども、築地部分は、特に右側の青果の卸売場、そして水産仲卸の売り場の一部、この構造物を撤去しなければ供用が難しいのではないでしょうか。
 暫定供用するには、それ以前に市場内の構造物を一部撤去する必要が出てくると思うんですけれども、これに伴う移転の補償、これはどのようになっておるのか、また、都の中ではどの部署が担当するようになるのか、ちょっとお伺いいたします。

◯升都市基盤部長 環状二号線の暫定供用に関する具体的な整備の方法につきましては、今後事業の段階で検討していくことになると考えております。
 それから、暫定供用に伴う補償などでございますが、事業予定者である建設局でございますとか中央卸売市場など関係部署間で、詳細に今後調整していくものというふうに考えておるところでございます。

◯小沢委員 今後検討する課題がまだまだあるようですけれども、この環二の地上化について、地元の中央区でさえ、まだ必ずしも了承していない、このように聞いております。東京都は中央区の状況をどのように把握されておるのか、そして中央区の都市計画審議会のスケジュールはどのようになっておるのか、お伺いいたします。

◯升都市基盤部長 中央区の状況と区計審のスケジュールということでございますが、現在、本計画案につきましては、都市計画法に基づきまして中央区の意見を聞いているところでございます。
 区といたしましては、回答するに当たり、区の都市計画審議会に諮る予定とのことでございますが、具体的な都市計画審議会のスケジュールについては、中央区で調整を行っているというふうに聞いてございます。

◯小沢委員 本来であれば、都計審の前に、区長の意見を集約するために地元の区の都市計画審議会が開催されるのが一般的であります。中央区は地上化に反対する意見が非常に多いと聞いておりますし、そういった面で区の都市計画審議会のスケジュールに東京都の方がもっと関心を寄せていただかないといけないんじゃないか、このように思っております。
 そして、地元中央区では、築地地区以上に勝どき地区で地上化に反対する声が大きいと聞いております。きょうの最初の答弁で、構造形式の変更理由として、築地、勝どき、晴海、この地域間の連絡強化をその理由として挙げられておりますけれども、勝どき地区では、十メーターほどのところに高架がかかって、その上に四メーターぐらいの遮音壁が載った構造物がこの地区を横断するわけですけれども、かえってこの地域の分断につながるのではないか、このようにいわれることもあります。
 そういったことにつきましては、都としてどのようにお考えになっておるか、お聞かせください。

◯升都市基盤部長 本路線の勝どき地区でございますが、本線部を高架構造とすることによりまして、通過交通を高架部に転換できること、地表部の交通量や交差点部の交通集中を緩和できることなどから、地域の一体性の確保でございますとか、円滑な交通処理が図られるというふうに考えておるところでございます。

◯小沢委員 高架構造にすることによって、地域の一体性の確保というご答弁を今いただきました。しかし、この環二がもともと地下化の計画であった、それと比べてどうかということを質問させていただいたわけでありますけれども、少なくとも清澄通りとの交差点部分、この辺は掘り割りなど半地下化ができなかったのか、お伺いをいたします。

◯升都市基盤部長 本路線と清澄通りとの交差形式でございますが、隅田川や朝潮運河に挟まれた勝どき地区の地理的条件から、本路線が急勾配のアップダウン構造になってしまうこと、また道路両側の地域の一体性の確保という点からも劣るということなどから、本計画変更案である高架構造の方が適しているというふうに考えているところでございます。

◯小沢委員 今、高架が適している、このように答弁いただきましたけれども、一方で、新交通の「ゆりかもめ」なんですけれども、現在新橋から臨海副都心を経由しまして豊洲まで接続しておりますけれども、豊洲から勝どきへの延伸、これは国の運輸政策審議会の答申において平成二十七年までに開業することが適当である路線と位置づけられております。この「ゆりかもめ」がもし予定どおり実現した場合、清澄通りと環状二号の交差点部分、この十メーターの高さ、そして先ほどいいましたけれども、さらに四メーターの遮音壁が載っておる構造物、さらにその上に「ゆりかもめ」、これが通るようになるのか、この辺の整備を見越して高架にされたのか、その辺のところをちょっとお伺いいたします。

◯升都市基盤部長 「ゆりかもめ」の豊洲から勝どきまでの延伸でございますが、現時点では「ゆりかもめ」の延伸に関する具体的な計画は未定でございます。延伸した場合の「ゆりかもめ」の構造等につきましては、将来、計画を具体化することになった段階で詳細な検討を行っていくということになろうかと思います。

◯小沢委員 また中央区からは、都心部と臨海部を結ぶLRTなどの公共交通の整備の要望が出ております。環状二号線の地上化、高架化は、こうした新たな公共交通機関の整備について対応が可能なのかどうか、お聞かせください。

◯升都市基盤部長 LRTの導入につきましては、導入空間の確保、自動車交通への影響、需要の確保、事業主体などの課題を解決する必要がございます。
 今後、環状第二号線の取り組みを進めながら、LRTや連接バスなど地域にふさわしい公共交通につきまして、地元中央区の主体的な検討と連携し、さまざまな可能性を含めまして幅広く研究していく考えでございます。

◯小沢委員 さらに、勝どきの地区では、平成二十七年時点で、環状二号が予定どおり供用されて環状三号が豊海から港区の海岸一丁目までつながりますと、清澄通りの将来の交通量は、予想では最大、現況の一・五倍、一日当たり三万台と推測をされております。そうした場合、第三次事業化計画の優先整備路線に含まれていないこの交差点わきの新島橋は、計画幅員四十三メーターに対して、現行の幅員が二十二メーターとボトルネック状態になっております。周辺地域の開発状況などを考えて、環二の整備に合わせて新島橋のかけかえ及び交差点部の整備を同時に進めるべきであると考えますが、東京都のご見解をお聞かせください。

◯升都市基盤部長 今お話しのありました新島橋、環状二号線の交差点のすぐわきになる橋でございますが、この橋は現在中央区の区道というふうになってございます。この新島橋のかけかえにつきましては、環状第二号線の事業者である建設局と、それから新島橋の管理者でございます中央区とが調整を図っていくべきものというふうに考えているところでございます。

◯小沢委員 確かに建設局と地元区の問題になるのかと思われます。しかしながら、地元の連合町会からも、東京都によるかけかえ整備の要求が出ておることも確かでございます。
 きょうは、いろいろと質問させていただきましたけれども、築地市場での補償の考え方やスケジュールの整備あるいは中央区との関係、勝どき地区での諸問題などまだまだ検討すべき事項も多いと思われます。
 環状二号線の都市計画道路の変更については、こうしたさまざまな課題を踏まえながらさらに慎重な対応が必要であるということを申し述べ、私の質問を終わらせていただきます。

 

 

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