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◯小沢委員 本日は、耐震改修促進事業について幾つかお聞きしたいと思います。決して難しい質問ではないんですけれども、非常に重要なことだと思いますので、一部重複質問もあるかと思いますけれども、ご答弁いただきたいと思います。
現在、約百三十三万戸の既存住宅の約二三・七%が必要な耐震性を満たしていないとされております。都はこのたび、素案を作成しております東京都耐震改修促進計画において、平成二十七年度中に住宅の耐震化率を九〇%とすることを目標に掲げておりますが、この実現に向けての取り組みについて伺っていきたいと思います。
まず、資料等でいただいておりますが、確認のためにお聞きします。
今年度から、耐震改修促進事業として、整備地域を対象とした木造住宅の耐震化のための助成制度を設けております。十八年度の都の助成実績及び区市町村の助成実績についてお伺いいたします。
◯金子市街地建築部長 まず、区市の戸建て住宅の耐震診断と耐震改修の助成の実績でございますけれども、一月三十一日現在の耐震診断の実績は二千六百九十五件でございまして、耐震改修の実績は三百三十八件でございます。
次に、都の整備地域を対象にした助成制度の実績でございますけれども、一月三十一日現在の耐震診断は四百七十七件で、耐震改修は三十四件でございます。
◯小沢委員 そこで、この十九年度予算では、耐震診断が千五百棟、耐震改修が五百棟の予算を見込んでおります。十八年度の実績、私の目から見ますと、非常に少ないなと感じる次第でありますけれども、この実績から見た十九年度の実績の見込みと推進策についてお伺いいたします。
◯金子市街地建築部長 都の耐震化助成は区と連携して実施する制度でございますけれども、平成十八年度につきましては、助成制度開始の初年度ということもございました。また、年度途中から制度を開始した区もございました。
平成十九年度につきましては、耐震診断についてはすべての区で制度が整いますし、耐震改修につきましても、ほとんどの区で助成制度が設けられる、こういったことから、区との十分な連携のもとに制度の周知と普及啓発に一層努めることによりまして、今年度以上に実績は上がるというふうに見込んでおります。
◯小沢委員 この補助の対象となる整備地域の木造住宅は、約十万戸と推計されております。このうち、都がこの促進計画を用いて助成をする棟数が予算書にもありますけれども、十年間で二万二千棟を目標としております。
十八年の実績が出まして、十九年度、まだ計画の数値の段階ですけれども、この計画数値が達成されたと仮定しましても、その後二十年以降、毎年二千六百数十棟ずつ耐震改修が必要になることになります。
十八年度は初年度ということで、件数が余り伸びないというご説明をいただきました。理解できないわけではございません。これから実績を向上させていくためには、特に都民の多くの皆さんに耐震化の重要性を知ってもらう、そして、この制度があること自体を周知徹底していくことが重要だと思いますけれども、いかにして都民にこの制度をPRしていくか、これがこの結果を出していくものだと思っております。
住宅の耐震化自体は所有者が行うべきであると、私もそのようには認識はしておりますけれども、都が掲げるこの目標を達成していくためには、やはり所有者だけでなく、区市町村や関係団体等に相当強い働きをしていかないと、私の感覚では、とても目標を達せることは難しいんじゃないか、このように思っております。
この点について、どのように取り組んでいくかをお聞かせいただきたいと思います。
◯金子市街地建築部長 住宅の耐震化を促進するためには、今おっしゃったとおり、所有者みずからが主体的に取り組んでいくということが不可欠であるというふうに考えております。耐震改修促進計画の策定を契機といたしまして、耐震化の助成制度の活用や普及啓発、そして情報提供、こういったことをより一層行いまして、住宅の所有者に対して耐震化に向けた取り組みを促してまいります。
また、区市町村に対しまして、都の計画を踏まえた耐震改修促進計画を速やかに策定するよう要請するとともに、地域のまちづくりですとか関係団体の活動とも連携して目標を達成していきたいというふうに考えております。
◯小沢委員 今ご答弁で、地域の普及啓発ですとか情報提供に力を入れていただけるということですけれども、一昨年にスタートして、昨年末にもやられたかと思うんですけれども、東京都の安価で信頼できる耐震改修工法ということで、パネルですとか実物を展示して、非常にわかりやすくて好評であったと思います。都庁の議会棟でやられたときは、スペース、結構人が来ておりまして非常に盛況には見えるんですけれども、限られた期間で、実際直接見られた方は、都民の方の中でもまだまだわずかだと思います。
非常にすばらしい工法もありますので、こういったものを、区市町村ではいろいろなイベントがあると思いますけれども、区市のそういった防災展ですとか、いろいろなフォーラムで、もっともっと積極的に活用していったらどうかと思うんですけれども、所見をお聞かせください。
◯金子市街地建築部長 耐震改修の実施に際して都民が適切に判断できるように、すぐれた耐震改修工法についてわかりやすく情報提供していくことが非常に大切であると考えております。
幾つかの区においては、防災フェアですとか耐震セミナーの開催など、積極的な普及啓発を実施しておるところでございまして、こうしたことから、安価で信頼できる耐震改修工法のパネルや実物を活用した展示会の開催など、今後とも都民に幅広く普及が図られるよう、区市町村とも連携してPRに積極的に努めてまいります。
◯小沢委員 より一層、市区町村とも連携してPRを実施していただきたい、このように思いますけれども、ここでちょっと私、地元の墨田区は非常に防災に対する意識が高い地域でございます。ちょっと一、二、紹介させていただきたいんですけれども、墨田というのは、都市整備局の前、都市計画局のときに出されています建物の倒壊危険度ランクでも、都内でも非常に危険度が高いという、こういった地域でございます。そういうこともありまして、建築、建設関係の団体ですとか町会、自治会、それから各種団体で墨田区耐震補強推進協議会というのがございます。都内でも余りないかとは思うんですけれども、こういった協議会、そして事務局では墨田まちづくり公社というところがやっておるんですけれども、一部報道もされましたけれども、ことしの二月に、地元の商店街の空き店舗を利用しまして、先ほどお話ししましたような形で、簡易的な工法ですとか、こういった地元の工務店の方のご協力も得まして、耐震工法の常設展示のモデルハウスをつくっております。
これですと、どなたでも、現時点では平日の昼間しかあいていないんですけれども、現物が展示されて、工期がどのくらい、予算がどのくらいと、これをいつでも見ることができる。この展示場、空き店舗を利用したということもあるんですけれども、これをつくるのに、何種類かの工法をやっても百万円前後ぐらいでできているんですね。ですから、予算的にも、こういった余りお金をかけない工法もできますので、そういったことも、きょう、ちょっとご紹介をさせていただきたいと思っています。
そのほかにも、ちょっとおもしろいのが、これは今週の三月三日に行われるんですけれども、落語家の方をお招きして、この方に防災落語というのをやっていただいて、多くの方に興味を持っていただく、耐震改修の重要性をわかっていただく、こういうような活動もしております。
基本的には墨田の取り組みは、まずできるところからやりましょうと、お金をかけなくてもできるところから。そして、家具の転倒防止などは、数百円からせいぜい数千円でできます。身近にできるところからやって、耐震診断をして、そして、耐震診断まではしても家は強くなりませんので、何らかの補強をしなきゃいけないわけですから、個々の家を少しでも強くする、そしてそれを点から面に広げて、最終的な目標は、まちとして地震に強いまちをつくっていこうという大きな目標はあるんですけれども、まずお金のかからないところからやっていこうということで地元墨田区では取り組んでおりますので、ぜひ何らかの形で、東京都ほかの区市町村にもお伝えいただければと思います。
せんだっての二月十七日に、地元の耐震補強フォーラムというのがございまして、私も不勉強でそのときに知ったんですけれども、お隣千葉県の県立市川工業高等学校の建築科の先生と生徒が来て、いろいろとお話しいただいたんですけれども、ちょうど始めて四年目ということです。建築科の授業で耐震診断を取り入れられまして、この四年間で約四十棟ほどの検査を地元でやられているということで、その報告を受けたんですけれども、まず家の図面をコンピューターに落として、そして現地に行って実際に調査します。それをまた持ち帰って判定をすると。
ただ、その生徒たちを見ますと、非常に目が輝いていますし、そういうことをすることによって、実際にやることで責任感もありますし、この授業と社会貢献ということが相まって、非常にすばらしい取り組みではないかと、私個人的には非常に、その話を聞いたとき、ちょっと感動すら覚えました。教育という観点からも価値があると思いますので、こういったことも都全体の中でご紹介して、取り入れられるものは取り入れていったらいいなと思っております。
ちなみに、墨田区の両国近くにある、ある私立の高等学校ですけれども、Y学園としておきますけれども、この学校でも、そういった情報を受けて、ことしの四月からこの耐震診断を授業で取り組んでいくというお話もいただいております。都立の高校で云々となりますので、これはやはりこの都市整備局だけの問題ではありませんので、難しいところもありますけれども、そういうことも、この場をおかりしてちょっと紹介をさせていただきました。
最後に一問お聞きしたいと思いますけれども、こういった耐震診断は、先ほど申しましたけれども、耐震改修をするための一つの工程にすぎないわけで、耐震診断をやりましょう、診断をやりましょうといっても、診断だけでは全く変わらないのでありまして、実際──これからこの計画の進捗ぐあいを見ていきたいと思いますけれども、一言でいえば、まず大事なのは人の命を守るということだと思うんです。この計画はこの計画で進めていただきたい。しかし、プラスアルファで、東京都が紹介する安くて簡易的な補強方法、こういったものも含めて、まず人の命を救う工法というのを並行して都としても推進していただきたい。
というのも、ことしは平成七年の兵庫県南部地震、いわゆる阪神・淡路大震災からちょうど一回り、十二年たったということで、一月にはいろいろな形でお話がありましたけれども、この地震自体が、起きた時間帯にもよるんですけれども、地震で一瞬のうちに──倒れた住宅ですとか家具の転倒によって亡くなった方が約八割程度と聞いております。しかも、そのうちの約九割近く、数字は正確ではありませんが、約九割と私認識しておりますけれども、一瞬なんですね。一時間以内に亡くなられている方がほとんどなんです。
そういうこともかんがみて、私はあえて、一瞬でつぶれない家、命だけは守れる、避難路だけは確保できるということを東京都としても、実際は区市町村、それから家の所有者がやることですけれども、単純なことといえば単純なことなんですけれども、繰り返し述べさせていただきました。ぜひこういった都としてできるだけの情報の提供等を今後も行っていただきたい、このことを申し上げまして質問とさせていただきます。
ありがとうございました。
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