◯小沢委員 それでは質問させていただきます。
私も、今回の耐震データ偽造問題について質問させていただきます。
まず、一部重複になるかと思いますけれども、昨日発表されました、都の多摩東部建築事務所が建築確認をおろした小金井市のアーバン武蔵小金井について、構造計算書に数値の改ざんがなされた疑いがある、このようになっております。
そこで、先ほどこの件につきましては、きたしろ委員の質問に対しまして、十二月八日、昨日の午前十一時に、この事実が多摩の事務所の方に入ったというご答弁がございました。現在、この構造計算書を取り寄せて確認中ということでございますけれども、この結果はいつ出る見込みでしょうか。
◯野本市街地建築部長 今、大急ぎでチェックをしているところでございます。迅速な結果を出したいと考えております。
◯小沢委員 おおよそで結構でございます。計算の業務はプロであると思いますので、これがもう二十四時間以上たっているわけです。二十四時間で一つの物件で計算が出ないのであれば、日常の今行っておるチェック事務ができるわけないじゃないですか。再度答弁をお願いします。
◯野本市街地建築部長 一両日中に結果を出したいと考えております。
◯小沢委員 慎重に慎重を期してのご答弁と理解いたします。
それでは、この九九年当時の多摩東部建築事務所で建築確認事務を行っていた総勢は何名で、そのうちの構造検査を行っていたのは何名であるか、お伺いいたします。
同時に、この年の建築確認を行った件数もお願いいたします。
◯野本市街地建築部長 このマンションが建築確認されたのは平成十一年一月、当時でございますけれども、多摩東部建築指導事務所で建築確認事務を行っていたのは三十七名でございます。そのうち三名の職員が構造の審査を行っております。
また、この平成十年度に多摩東部建築指導事務所が受け付けた建築確認申請の件数は約五千件でございます。このうち約二割が構造審査が必要な件数と想定されます。
◯小沢委員 非常に多くの件数をこの人数で扱っているというのは、ちょっと驚きました。
それでは、本当にこれだけ扱えるのか、先日の私どもの質疑、集中質疑の日に、ご答弁として、建築行政に携わる主事の方、そして職員の人数は適正である、このようにご答弁いただいておりますけれども、現時点でも本当に適正であるとお考えかどうか、お答えいただきます。
◯野本市街地建築部長 多摩東部建築指導事務所で行っているものは、三階建て等、簡易なものが多いということもございます。そういうこともございまして、都は、建築法規や構造の知識のある職員を適正に配置し、建築確認業務を遂行していると考えております。
◯小沢委員 適切であるというお言葉を信じますけれども、このままでいいのかどうか、この件はまた改めてお聞きしたいと思います。
これはちょっと、今回のきたしろ委員の質問とも同じですけれども、この疑いがあるという事実が判明したときに、都としてはこの事実をどのように受けとめられたのか。先ほど来、ちょっと申しわけないですけれども、幹部の方々のご答弁をお聞きしますと、その表現に非常に疑いといいますか、悲しく感じるような表現がございます。改めて、都のこの事実に対しての受けとめ方をご答弁お願い申し上げます。
◯野本市街地建築部長 今回の件については、現在まだ事実を確認中でございますけれども、事実であれば、これは起こってはならない大変重大な事件だと考えております。
◯小林技監 これまで姉歯の構造計算書の偽造問題についてはいろいろな社会的な不安を起こしておりますけれども、これまで東京都が扱った物件というのは今まではなかったわけでございます。
昨日、建築主である世紀東急工業株式会社から、そういった偽造があった懸念がある、構造耐力上も問題があるというような指摘を受けまして、早速その事実関係について今調査をしているわけでございますから、どういったところに問題があるかというのはこれから原因を究明していかなければいけませんし、事実関係も今の段階では確認をできていません。ただ、都が扱った物件の中でそういった懸念があるということについて、私どもは非常に重要だというふうに受けとめておりまして、どういったところに原因があるかということについて十分究明する、調査をする中でも究明をしていきたいというふうに思っております。
ただ、当初国土交通省から発表がありました二十一物件については、構造計算書の偽造についても、入力と出力との関係を構造計算書をすりかえて、割とだれが見てもわかるような、そういった構造計算書の偽造ですし、正式な入力を、応力などを入れ込んで、水平力を入れ込んで、アウトプットで正確に計算をして、それから応力を落として計算、それを差しかえるというやり方ですから、確認検査の中でも確実にわかる、そういう案件でございます。
ただ、今回の案件については、事業者の方から聞いている話では、構造計算を全部やり直してみて、初めの通常のチェックではなかなか気がつかなくて、事業者の方も、二日か三日のときには安全だということを、私どもの方にも問題がなかったという通知が来ていますし、そういった面では、ちょっと今までの問題とは異なって、かなり構造計算書の中身に入り込まなければいけない、そういう問題だったというふうに、事実関係として今把握しているのはそういう段階でございます。
構造計算書のプログラムにつきましては、国土交通大臣の認定を得たプログラムを使っておりまして、その認定プログラムを使ったときには、どういう入力、例えば応力なり水平力なりが入っていて、途中の計算の審査というのはコンピューターの中で行うものですから、そこの部分で審査は省略されて、出力が正しく出ているかどうかというチェックをするということになっています。国土交通省でも、聞くところによりますと、プログラムの改ざんができるようなことがないような形での対応を図るというようなこともありますけれども、事実関係を十分に私どもも調査した上で、まだ今の段階では調査している段階ですから、結果を踏まえて適切に対応していきたいというふうに思っています。
◯小沢委員 徹底した検証をお願い申し上げます。
ちょっと仮定の話になって恐縮なんですけれども、万一このことが事実であるとされた場合、東京都はどのように責任をとられるのか、住民に対する救済は考えておられるのか、この点をお伺いいたします。
◯野本市街地建築部長 先ほどから申しましたように、今、建築主から構造計算書を取り寄せ、多摩建築指導事務所にて早急に内容をチェックしているところでございます。その結果を見まして、強度が足りないということになれば、建築物の是正指導をいたします。
◯小沢委員 これは仮定の話ばかりで申しわけないんですけれども、建築主から東京都は今回訴えられる可能性があるわけですけれども、万一そのように訴えられた場合は、どのように受け取られるのか、争うおつもりがあるのかどうか、お聞きいたします。
◯野本市街地建築部長 訴えられる可能性があるということなんですけれども、仮定のことに現時点で答えるのは適切でないと考えております。
◯小沢委員 想定しておりました、想定内の答弁でございます。
都はこのような偽装が出てきた事実に対して、このような事態を想定した調査というのは行わなかったのか、もし行っていたとすれば、なぜ見逃したのか、もし行っていないとすれば、なぜ行わなかったのかをお聞きしたいと思います。
◯野本市街地建築部長 東京都は、この問題が発覚した時点から、直ちに区市と連携しまして、姉歯建築士が関与したとされるマンション等について、全力、総力を挙げて点検を行っております。現在も精査中でございます。
なお、今回建築主から偽装の疑いがあると連絡のあったマンションの建築主、設計者、施工者は、建築計画概要書においてはすべて世紀東急工業株式会社となっております。下請として木村建設あるいは姉歯建築事務所が関与していたのですけれども、そういった事実が把握できず、点検の対象外となっていたものでございます。
◯小沢委員 最後に質問させていただきます。
前回の集中審議の際に、今回、姉歯がかかわった物件以外にも、どんどんと疑いのあるところを調査すべきであると私どもは主張させていただいておりますけれども、そのような調査に現時点で着手されているのかどうか、これをお聞きしまして私の質問とさせていただきます。
◯野本市街地建築部長 調査対象でございますけれども、まずは姉歯元建築士が関与していることがわかっている物件が優先するのかと考えております。そうした姉歯元建築士が関与していることがわかっているものについては、すべて調査をいたしております。
現在、警察の調査も始まっておりまして、今回のように新たな関与がわかった物件があれば、当然、それらについてもすべて調査を実施いたします。
◯小沢委員 最後に、一言だけお願い申し上げます。
この事件、発覚してから、この建築確認事務そのものに制度上の問題があると思います。国の方針を待たずして、当該、このような問題を扱う都市整備局として、また東京都として、独自の再発防止策を出していただきたいとお願い申し上げます。
以上で終わらせていただきます。
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