![]() |
![]() |
| 現在のページ > トップ >活動報告>本会議 |
| 平成18年3月1日 第1回定例会本会議質問 | |
◯七十六番(小沢昌也君) まず、防災対策について伺います。 さる二月十六日、東京都防災会議地震部会が首都圏直下地震の被害想定の中間報告を公表しました。この結果によれば、東京湾北部を震源とするマグニチュード六・九の地震では、私の地元である墨田を含む区部東部において建物やライフラインの受ける被害が最も大きくなっており、ハード面での対策が急務であると改めて強く認識しました。 来年度より、都では、旧耐震基準の木造住宅の耐震診断、耐震改修、旧耐震基準のマンションの耐震診断に対する補助事業が新規に実施されることとなっております。その対象や金額など内容面においてやや不満の残る点もありますが、一定の評価をいたします。ハード、ソフトの両面において防災対策を充実させていくためにも、この被害想定の中間報告をどのように受けとめ、今後それをどのように施策へ反映させていくのかが重要と考えます。 そこで、被害想定の中間報告の評価と今後の方針について、知事の所見を伺います。 地域の防災、救援活動のリーダーの担い手として、防災士という民間資格が注目を集めつつあります。平常時には地域や職場において救助訓練など防災意識の啓発を図るとともに、災害時には消防などをバックアップする役割が期待されるものであり、NPOが平成十五年十月から認証を開始しています。 現在、全国で一万名を超え、都内では千三百余名の方が、この防災士の認証を受けています。愛知、三重、兵庫など八つの自治体では、みずから防災士養成研修を実施するなど、防災士の養成に向けた支援に先進的に取り組んでいます。 知事は、本会議初日に、自助、共助、公助の精神を基本に、都民の皆さんと連携して災害対策に取り組むとの決意を表明しています。私は、地域の防災力向上のため、特に共助の部分を担う人材として防災士の積極的な活用を検討すべきと考えますが、所見をお伺いいたします。 地元墨田区を歩いておりますと、木造住宅の密集地域が多く、しかも道路が狭く、公園など公共施設が不足しているなど、地震が起きた場合の危険性を改めて実感いたします。 都では、平成十五年度に防災都市づくり推進計画を改定し、墨田区鐘ヶ淵周辺地区を十一の重点整備地域の一つに指定しました。この計画が改定されてから二年が経過したわけですが、特に鐘ヶ淵地区のまちづくりへの取り組みについて、四点伺いたいと思います。 この地区は大地震に備えることがとりわけ必要な地区であり、それは切なる住民自身の願いでもあります。こうした観点から、今後のこの地区のまちづくりについて、都として基本的な考え方とその取り組み方針について伺います。 次に、この地区の状況ですが、築年数のたった住宅や店舗、作業所を併用した住宅、工場などが密集しており、防災上さまざまな問題を抱えた市街地となっています。一方で、高齢者が多く、人情豊かなコミュニティが存在する地域でもあり、私は、こうした地域では大規模な改造を伴うような事業はなじまず、むしろ残すべきよいものは残し、まちの個性を生かしながら整備を進めるべき地域だと考えております。 そこで、本地区ではどのような整備を考えているのか、伺います。 ところで、整備を進めるためには地元住民の協力が必要不可欠です。幾らすばらしい計画を策定したとしても、住民の協力が得られなければ画餅に帰してしまいます。地域の人が住み続けながら整備を円滑に進めるためには、都、区、地元住民の連携と協力が重要と考えますが、都はどのような取り組みを考えているのか、伺います。 次に、補助第一二〇号線の整備について伺います。 本路線は、当地区の主要な延焼遮断帯となるものであり、白鬚地区、亀戸・大島・小松川地区を結ぶ避難路、緊急物資の輸送路という重要な役割を担っている道路と認識しております。この道路の整備に当たっては、沿道のまちづくりを一体的に進めていく新たな事業手法で展開していくとのことです。具体的には、単なる道路の整備だけでなく、沿道の建物の共同化や不燃化などを支援し、道路整備とあわせたまちづくりを積極的に後押ししていく事業と聞いております。 昨年十一月には一部区間において道路の事業認可を取得し、この沿道まちづくりに本格的に着手したようですが、現在の進捗状況と今後の取り組みについて所見を伺います。 次に、先日公表された、安価で信頼できる耐震改修工法・装置の募集結果について伺います。 一昨年十月の新潟県中越地震や、昨年三月の福岡県西方沖地震など、大規模な地震が立て続けに起こり、昭和五十六年以前の木造住宅に大きな被害が発生いたしました。文部科学省に設置された地震調査研究推進本部において、今後三十年以内に南関東でマグニチュード七程度の地震が発生する確率が七〇%、今後五十年以内に発生する確率は九〇%と推定しており、古い木造住宅の耐震化は、まさに喫緊の課題となっています。 都は、これまで木造住宅の耐震診断などについて都民への普及啓発を行ってきておりますが、耐震改修工事の費用が高いという意識や、適切な耐震改修方法がわからないという理由から、木造住宅の耐震化は進んでいないというのが現状です。 都は、このような状態を受け、昨年十月に耐震改修工法実施事例などを公募し、先日、その選定結果を公表しました。選定に当たっては都民のニーズなどを考慮したと思いますが、どのような評価の視点で選定したのか、伺います。 次に、構造計算書偽装問題について伺います。 我が会派の代表質問でも触れましたが、事件の発覚以来三カ月余りが過ぎたにもかかわらず、真相の完全な解明にはいまだ至っておりません。今回の事件で被害に遭われた方々は、賃貸マンションの住民、分譲マンションの住民、そしてホテル、マンションの建て主です。 その中で最も深刻な問題を抱えているのは分譲マンションの住民で、建てかえのめどすら立たない状況です。私の地元でも、最も最初に偽装により取り壊さざるを得なくなった分譲マンションが判明しており、被害に遭われた方々の声を直接聞いております。一級建築士の方からも、自分が購入する立場でも見抜けなかっただろうとの意見も聞いております。 私は、こうした分譲マンションの被害者の生活再建に向け、都としても区市と協力して全力でサポートすることを強く要望しておきます。 また、現在、法令違反の当事者である元請設計事務所、建設会社、ディベロッパー等に対し、国では参考人招致や証人喚問、関係者への聴聞などが行われています。警察による捜査も行われています。都でも元請設計事務所への立ち入り調査などを行っており、建築士事務所登録取り消し処分なども行っていますが、事件の全容が一刻も早く明らかになるよう、都で可能なことはすべて実施することも、あわせて求めておきます。 その上で、都としても事件再発の防止に向けた取り組みが求められます。わずか一件とはいえ、都が建築確認をおろした物件で偽装が明らかになっている以上、建築確認事務の業務内容についての見直しが必要です。 建築確認審査の手続や体制のみならず、中間検査や完了検査の手続や体制などについて抜本的に見直し、チェック体制に万全を期すことが必要と考えますが、所見を伺います。 次に、水辺空間の魅力向上について伺います。 江戸・東京は、隅田川や町中を網目のように走る水路など、水辺とともに都市が発展し、現在も墨堤の桜や向島百花園、安田庭園など、江戸以来の数々の名所が隅田川に沿って存在しています。 錦糸町の名前の由来ともなった錦糸堀は、落語でも有名なおいてけ堀の伝説の発祥地として語り継がれるなど、水辺は多くの江戸市民の日常生活に溶け込んでいました。両国の江戸東京博物館では、現在、東京の水辺をテーマとした展覧会が開催されるなど、東京の水辺を再生しようとする動きが都民の間でも広がりを見せています。 二月十四日に発表された東京の水辺空間の魅力向上に関する全体構想は、観光の視点に立って、関連施策の総合的な展開により東京の多様な水辺空間の再生を目指すものとして、時宜を得た取り組みと考えています。 水辺は、都民のすぐれた共通財産である一方で、町と町を分ける境界としての役割も担っています。両国と浅草は、ともに江戸市民の娯楽の場として栄え、隅田川を介して両地域を行き来する人々の流れが絶えない一大広域観光拠点でありましたが、現在は観光客の流れもほとんどない状況になっています。 新東京タワーの候補地として墨田区の押上・業平橋周辺地区が選定されていますが、新東京タワーという施設だけでなく、将来に向けて、観光施設に訪れた人たちが地域をめぐることができる人の流れの創出も重要な課題です。東京都は、構想において、浅草と両国が一体となった観光まちづくりを推進することとしていますが、墨田・台東両区の連携は、新東京タワーの誘致に向けて一つの大きな条件ともなっています。 私は、区が異なる両地区の連携を促進し、隅田川や、その両岸に広がる観光資源を共通の財産として有効的に活用する取り組みは、水辺空間の魅力向上にとって重要であり、着実に推進を図るべきと考えます。 かつては隅田川の長堤で散策を楽しみ、また、時には向島を初め隅田川の各地を船で往来することが江戸市民の娯楽でもありました。しかし、現在、隅田川沿いに観光資源があるものの、これらが有機的に結びついているわけではなく、例えば、隅田川の定期船も、下町情緒を楽しむための浅草―両国間といったルートはありません。 今後、浅草・両国における観光まちづくりを推進し、水上バスの周遊なども視野に入れながら、隅田川沿いの主な観光資源を結ぶ魅力的な観光ルートの構築を推進すべきと考えますが、所見を伺います。 昨年十月、荒川ロックゲートが開通しました。私も同僚とともに、両国から扇橋閘門、荒川ロックゲートを経由し、葛西臨海公園に至るルートを船で視察しましたが、東京の重立った観光資源が水辺に集積しているとの印象を強く受けました。 今後、運河や臨海部など都内各地に広がる観光資源を水辺により結びつけるとともに、さらには、東京湾を通じて横浜や東京ディズニーリゾートなど観光拠点ともつなぐことで、観光地としての東京の魅力が一層高まるものと考えます。 所見をお伺いいたしまして、以上で私の質問を終わらせていただきます。(拍手) 〔知事石原慎太郎君登壇〕 ◯知事(石原慎太郎君) 小沢昌也議員の一般質問にお答えいたします。 ◯総務局長(高橋功君) 防災士の活用についてでございますが、地域の防災力の向上には、防災に関する知識を持ち、災害時に行動できる人材の確保が重要でございます。このため、これまで都は、総合防災訓練に地域の住民の参加を求め、また、リーダー養成研修を開催し、地域の防災組織の育成に努めてまいりました。 ◯都市整備局長(梶山修君) 防災対策など六点のご質問にお答えいたします。 ◯産業労働局長(成田浩君) 水辺空間の魅力向上についての二点のご質問にお答えいたします。
|
|
| copyright© 2006 Masaya Ozawa office. All rights reserved. | サイトマップ │ ご意見・お問い合わせ │ |